「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・いい天気だな・・・」
「・・・・・・・いい天気だね・・・・」









ぽかぽか

 

 

 


べつに叩いてるわけじゃないが、こんな擬音がそのまんま当てはまる陽気だ、

きもちいい、

休みも本当に終わりに近づき、残る日々もあとわずか、

だからといってどこかにいけるわけでもなく・・・・

こうやって日光浴してるわけだ、


ここは明日香の家のベランダ、

端の部屋なのでベランダが拡張されてて、いい感じになっている、

・・・・・きもちいいなあ・・・・

日光もさすような強い光ではなく、まるでおれたちをなでるような陽気、

明日香と俺は包み込んでだきかかえられているようだ・・・

 

 

 

 

 

 


「きもちいいなあ・・・・」

「うん・・・・・」

そういって明日香は横でねっころがっていたのだが、転がりながら俺に重なった、

「おにいちゃぁん・・・・」

そういって明日香は俺の胸を枕にして瞼をとじた、手は俺の右手をつかんでいる

俺は明日香の頭をゆっくりととかしながら明日香の手を握りかえした、

・・・・・しあわせだ・・・・

これいじょうないくらいに幸せだ・・・・

 

 

 

 

 

 

俺はゆっくりと空をみた、

夏特有の馬鹿でかい雲もだんだんとなりを潜めた空が、ベランダにある観葉植物の葉の狭間からみえる、

だんだんと日は真上をすぎて後は下るだけになっている、

連休も終わるなあ・・・・

「終わっちゃうね・・・・」

明日香は俺の心を読んだようにそうつぶやいた、

俺は返事の変わりに明日香の頭を両手で抱いた、

「どこにもいけなかったね・・・・」

「ああ・・・・そうだなあ・・・・」

明日香は俺の両腕をなでながらしみじみといった、

 

 

 

 

 


「でもね・・・・」

体をひねり俺のからだのうえでうつ伏せになる、

「明日香は最高だったよ?」

明日香はうでを俺の首にまわし、うえから抱き着いている、

「お兄ちゃんと二人きりなんだもの・・・」

そういって明日香は顔をあげ、俺の顔の正面にきた、

「・・・・・・」

明日香は目を閉じた、

 

 

 

 

 


俺はゆっくりとうでを明日香の首に回し、ひきよせ、唇を重ねた、

二人とも深いキスは好きじゃなかった、でも、重ねている瞬間は好きで、重ねたまま長い時間このままでいることも多かった、

俺は首にまわしていた腕を明日香の背と頭にまわし、さらにつよくひきよせた、

明日香は拒否することなく、その動きに答えるように腕の力をつよくした、

すこし間をおいて、どちらともなく唇をはなした、

 

 

 

 

 

 


明日香はきゃしゃなあごを俺の左肩にのせて更に強くだきついてきた、

視界の左に明日香の後頭部がある、

なんともいえない、明日香の匂いがただよう、

「明日香の匂いがする・・・・」

「なんかイヤラシイ言い方よぉ、お兄ちゃん、」

その言葉を聞いて明日香は俺の左耳のあたりでほお擦りをするようにした、

「・・・・ホント、おにいちゃんの匂い・・・いい匂い、・・安心できる匂い、」

 

 

 

 

 

 

明日香の行動を真似るように俺もアスカの髪に顔を埋めた、

むせ返るほどにアスカの匂いがかおる、

「あ・・・」

明日香は一瞬体を強張らせたが、更に俺に強くほお擦りする、

明日香も同じように更につよく力をこめてくる、


 

 

 

 

 

 

安心できる、想い人の匂い、キスしたり、抱き合ったりするのとはちがった安心感があふれている、

ちょっとここでいたずらすることにする、

明日香の首筋と肩に軽くなめるようなキスをした、

「きゃ!」

明日香は肩をすくめておどろいた、

「お、おにいちゃぁんなにするのぉ?」

明日香は驚いて体を離そうとする、

だが、俺はそれを許さず、今度は耳にキスをした、

 

 

 

 

 

 

「おにいちゃん・・・・・」

明日香は頬や唇といったいつもキスをされているところとは違うところにキスをされ、とまどう、しかし、拒否もせずにだきついている、

「おにいちゃん・・・なんかすごいえっちだよ・・・」

そういって明日香は俺のシャツの胸を強くつかんだ、

「そうだなぁ・・・・」

そういって俺は力を抜いて明日香をすこし持ち上げた、

「ぁ・・」

明日香の顔がまた俺の正面にくる、

すこし見つめあって、明日香は俺に軽いキスをした、

 

 

 

 

 

「・・・・おにいちゃん・・・」



「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」




 

 

 

 

 

 

くうぅぅ・・・・・


 

 

 

 

 

 

 

俺のうえでかわいい音が鳴った、

「あすかちゃぁん?いまのおとはなにかな?」

明日香は真っ赤になっている

「もう!!馬鹿!!」

そういって明日香は俺にささえられながら俺の胸をたたいている、

ぜんぜん力は入っていない、ハズカシイからごまかしているんだな、

そのとき、俺は力を急に抜いた、

「きゃ!」

明日香は俺の胸に倒れ込んだ、

「・・・・・」

「・・・・・」

 

 

 

 

 


「・・・じゃあおやつでも作るか、まあ、かといってそこまでしっかりしたものもこんな時間じゃ作れんし・・・、何が食べたい?お姫様?」

明日香は真っ赤になっている、

「もう!いじわる・・・・、」

微妙に俺は微笑んで明日香の頭をなでた、

「じゃあ・・・・・・卵焼き・・・・」

一瞬の思考の後にでた明日香の案は卵焼き、俺が一番得意な簡単なお菓子だ、

「わかった」

そういって俺は明日香の頬にキスをした、

















台所の冷蔵庫をあける、

昨日の特売で卵はたくさんあった、

ボールに卵を割っていれる、

そのなかにコーヒー用のミルクをちょっといれ、

砂糖をすこしまぜる、

甘いたまごやきだ、おやつにはいい、

かしゃかしゃかしゃ・・・・

卵がまざっていく、

 

 

 

 

 

 

そのとき

きゅぅ・・・

明日香が後ろからだきついてきた、

「お姫さま?まだでございますよ?」

「もう!!・・・、近くにいたいの、」

「ああ」

俺はよく分からない返事をして手をとめている

「・・・・邪魔?」

そういって明日香は俺の背中に顔をうずめた、

その声はか細かった、微妙に心細いといった声、


 

 

 

 

 

 

 

「んなことあるわけないだろ?」

そういって俺は俺の腹にまわされた手に手をかさねた、

明日香は安心したのかまわしている腕の力をゆるめて体で抱き着いてきた、

感触で明日香が俺の背中にほおずりしていることがわかる、

くすぐったい、


 

 

 

 

 

 

 

俺は止めていた作業を再開し、卵をかき混ぜ終える、

暖めておいたフライパンにうすくバターをひき、それにかき混ぜたものを注ぐ、

じゅぅーー・・・

砂糖のこげるいい香りがただよう、

「いい匂い・・・」

明日香が背中でつぶやく、

それは俺の背中なのか、それともたまごやきなのか・・・

 

 

 

 

 

 


薄く卵をひきオムレツの要領でまいてゆく、

まきおわったら、またかき混ぜたものをくわえ、また巻く、

だんだんと卵焼きが太くなってくる、

皿に卵焼きをもりつける、

微妙にきつね色、

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・明日香?できたよ?」

そういって明日香の手に手をかさねる、

俺はゆっくりと歩いてリビングまでいく、

カーペットにすわり、いっしょにもってきた小皿にすこしわけて明日香にさしだした、

「はい、どうぞ、」

「いただきま〜す」

明日香は俺からはねるように離れ、ちょこんと俺の正面にすわった、

明日香は卵焼きに箸をつけ始めるところを俺はゆっくりとみている、

「・・・うん・・・おいっしぃ〜〜!!、やっぱりお兄ちゃん卵焼きだけはうまいよ!!」

「なんだよぉ、その「だけ」ってのは」

そういって俺は苦笑した、

明日香はクスクスわらっている、


 

 

 

 

 

 

 

 


・・・うむ・・・明日香は本当にかわいいな・・・

・・・・・・しあわせ・・・・・




 

 

 

 

 

 

 

 


明日香が卵焼きを食べ終わると俺はまた台所へとたった、

てくてくとその後を明日香がついてくる、

さして片付けともいえないが食器を洗い出す、

明日香はさっきと同じように抱き着いている、

ジャーー

カシャカシャ・・・・

食器とフライパンの洗われる音がながれる、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


俺は洗い終えると

コーヒーを入れ始めた、

とぽとぽ・・・・

だんだんとポットにコーヒーがたまる、

それを二つのコーヒーカップにいれ、ミルクを多めにそそいだ、

それを二つもってまたリビングへ向かう、

「ほい、」

俺はソファに座ると明日香にさしだした、

「アリガト、」

 

 

 

 

 

 


そういうと明日香は俺のひざに乗るように座った、

二人ともお互いの顔を見ながらコーヒーをのむ、牛乳がとても多くはいっているので砂糖は入っていないがとても甘い、

明日香はすこし早くのみ終わり、俺のほうにたおれる、

左手で明日香をだき、コーヒーをのむ

明日香は俺の胸の部分のシャツをつかんでいる

コーヒーを飲み終えると明日香の頭をかるくだきよせる、

明日香は俺の胸の中でもっといいポイントを見つけようとしているのか、もぞもぞとうごいている、

猫みたいだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


外はいい天気だ、

その感触を味わいながら、また目をとじた、



































「おにいちゃん・・・・・・大好き・・・・」

夢うつつで聞こえた気がした、







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



お兄ちゃんと一緒番外編

「ぽかぽか」!!(笑)


「台風はいやだねぇ」版!!(笑)








 

 

 

 

 

 

 


ちなみに宿題はまったくやっていなかったのだった、

それで明日香に泣き付いたのはまたほかのお話、




 

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