お兄ちゃんと一緒

 




































「お兄ちゃん!!早く起きてよ!!もう朝だよ!」

「なんだぁ、明日香かぁ・・・後五分・・・」

「もう!!だめだって・・ばぁ!!!!」

「う・・ん・・・ぐうぐう」

「もう!!、いつもいつもいつもいつも・・・・・」

「いーーーーーっつもこれなんだからあ!!!」

 

「このお!!!!!!」

 

ぶわさぁ!!

「!!!」

「お兄ちゃんのえっちぃ!!」

「いて!いて!なにすんだよ!」

「もう!!、明日香さきいっちゃうよ!!」

「わかったよぉ!わかった!!」

「ほら!!早く着替えて!!」

 

「まったくもう・・・・ブツブツ」

「早く!!早く!!」

「いいからいったん部屋を出ろ!!」

「なんで?」

「・・・・俺のハダカがみたいのか?」

カァーーーーーーー

もう!!(真っ赤)

バタン!!!

「あ、そーいや、おはようのキスはーー?」

 

・・・・

「あすかちゃーーん、おはようのキスはーーー?」

・・・・・・・

「あすかちゃーーーーーーーん〜〜・・・」

 

ガラッ、

ドタ!ドタ!ドタ!

 

チュッ!

 

ドタ!ドタ!ドタ!

バタン!!

 

んーー、じゃ、さて、着替えますか、」


俺の名前は碇真司、

一人暮らし状態でこのマンションに住んでいる、

公立第三新東京高校3年の男子学生、
スポーツ万能、頭脳明晰、容姿端麗、

・・・・とはいかず、

まあ、運動神経はいいけど、ケンカは弱い、

赤点は取らない、

まあ、女顔ってことで、普通よりはいいっていわれるな、

ってとこかな、

ん?さっきの娘?

惣流明日香

同じ高校に一年で通っているんだ、

隣に住んでて、ほとんど一人暮らしみたいなもんらしい、

あっちは

スポーツ万能、頭脳明晰、容姿端麗、を地でいってるんだ、

運動神経が良くって、格闘技も強い、全国大会で優勝もしてる、

すでに国立の大学をも卒業できるとまでいわれる頭脳、まあ、これは冗談としても、学校ではトップだ、

容姿端麗、実はクオーターなんだ、ドイツの血を引いてるんだ、おかげで顔もスタイルも女子高校生とはおもえない、

んで、ここが重要なんだけど、


明日香は僕の恋人なんだ。






「もう!!なにやってるのよ!!早くしないとまた遅刻よ!!」

「んなら、早くいきゃいいじゃないか、おれと一緒にいく必要はないだろ?、うげ、ホントに遅刻寸前だ」

「・・・・・」

「えーーっと、ハンカチはどこだ?あと、携帯も充電終わってるな・・・っておい」

 

 



「そこ、そこの少女、何を泣きそうになってんだよ、」

「だって・・お兄ちゃんが・・・」

「ほらほら、冗談にきまってんだろ、俺は明日香一筋だよ、」

「・・・・・」

「しゃーないなぁ・・・ほら、」


チュッ


・・・・・・(真っ赤)

「いくぞ、急ごう!」

う、うん!(真っ赤)

明日香、かわいいよなあ、

かわいい、ホントに、まじで、

どうして俺の恋人になったんだろう・・・

まあ、昔から隣に住んでたんで仲は良かったけどなあ、





 

 

 

 

 

 


ふいーー、あぶないあぶない、なんとか最終ラインの電車に乗れたよ・・・

これを逃すとマジで遅刻になっちゃうからなあ・・・

ふぁ〜〜ぁ・・・

ねむい・・・・

なんでこんなに朝はねむいのか・・・

ん〜〜〜・・・

たちながら寝ちゃうんだよな・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・







・・・ちゃん」

・・にいちゃん」

「お兄ちゃん!」

「んーー?もう朝か?あすかぁ・・おはようのキス・・・・」

「な、なにいってんのよ!!ここは電車の中よ!!」

「なぬ?」





・・・・・あちゃーーやっちゃった・・・・

(・・・・・・)

・・・おいおい、注目浴びてるよ・・・・

(ねえねえ、あそこの二人・・・)

・・・・おばさん、いや、こっちをじろじろみないでぇ・・・・

(お兄ちゃんですって、もしかして兄妹でそんな事やってるのかしら?)





「お兄ちゃん・・・」小声

「いや、この状態でお兄ちゃんと呼ぶのはヤバイ、碇君にでもしておけ」小声


「じゃ、碇君、きょう午後は一時限でおわるよね?」

「んーーそうだな、どっかにいくのか?」

「うん、一寸、中央までいこうよ、」

「おいおい、中央までいくのか?なんか買うの?」

中央とは、第三新東京市の真ん中に位置する都市だ、

前世紀の新宿と呼ばれるところを元に整備されたらしい、

「うん、ちょっと・・・・」

「ちょっとちょっとって、なんだよ、いえないの?」

「あの・・・鈴原さんを呼んできてほしいの・・」

「なぬ!?ま、まさか・・・」

「ちょ、ちょっと!まって!ヒカリよ!ヒカリ!」

「あ、ああ、ひかりちゃんか、(ああ、おどろいた、明日香がトウジの事なんておもっちったい)」

「明日香は・・・・だから・・・」

「ん?なんかいった?」

(真っ赤)

「ん?」

 

 



「明日香はお兄ちゃん一筋だから!」

「わ!!ば、馬鹿!!」


 

・・・・今度からは車両かえないとな・・・・

・・・もうこれには乗れないか・・・

 

 

 

 

 

 

 



自宅から、学校までは乗り換え2回だ、結構遠いけど、途中にいろいろあるので、ま、苦にはならない、

しかしなあ、ホームで電車を待つ時間って言うものはとことん無駄だな、

・・・・・・

ガタンゴトン・・・

ふう、きょうはすいてるな・・・

ん?・・・

なんだ?あの女の子・・

・・・・・・・

髪の色が・・青だぞ・・・・

・・・うーーむ、不良もいいとこだな・・・

全部青とは・・・・

ん?・・・

・・なんか心なしか、目が赤いような・・・・

「お兄ちゃん」

「んん?」

「お兄ちゃん」

「なんだよ?・・・ふぁにふるんはよぉ」

「もう!!なに女の子熱心にみてんのよ!!」

「ふぁなへってぇ みてないひょお・・・あたた、つねるなよぉ、」

「もう!」

「ああ、あの女の子を見てたんだ、」

「やっぱりみてたんじゃないの!」

「まあ、そうだが、ほれ、感想は?」

「・・・・不思議な子ね・・・髪青いし、でも、きれいな娘・・」

「うむ、・・・・美人だな・・・っておぉい、顔こわいぞ、」

「ふん!!」

・・・ふう、明日香ったら、やきもちやいちゃってまあ・・うれしいけどね・・・

・・・それにしてもめずらしい・・・っと、着いたな・・・

「お兄ちゃん、」

「ああ、おりよう、・・あ、あの娘も降りるのか」

「ほらほら!、おりましょ!!」



 

 

 

ふう、やっと学校に着いた、

校門のところでアスカが呼び止めた、

「じゃあね、あとで携帯にいれるから、かえんないでよ」

「そんな、滅相も無い、愛する明日香を置いて帰るなんて・・」

ばか・・・(真っ赤)

「それじゃ〜な、」

うん、放課後ねえ(ちょい赤)

 

 

 



そういって明日香と別れると3年の下駄箱に向かって歩き出した、

「おーーいセンセおはようさん」

「お、トウジ、おはよう、・・・なんだぁ?ねてないの?」

「ああ、ねてへんねん、ほんまねむいわ・・ふぁーーぁ〜〜・・ほな」


「うん、あ、ちょっと!今日の放課後暇?」

「ん〜〜?・・・暇やけど・・どっかにでもいくん?」

「中央にいこうぜ、」

「ん〜〜、まええわ、かまへんで、で、何時にいくんや?」

「ところがまだきまってないんだな、これが」

「なんやそれ?」

「いや、ヒカリちゃんが・・・」

「あ、そなん?ま、そならしゃー無いわ、」

「・・・・・・」

「なんや、なんかもんくあるんか?」

「・・・べつに・・・、ほら、早くいかないと遅刻になっちゃうよ」

「あ!ホンマや!、ほな!」

「じゃ、後でなーー」

・・・うーーむ、

まいいか、教室に急ごう、

 

 



ガラガラッ、

「オハヨーー碇君、」

「おはよう、今日もあちいね」

ドスッ

椅子も暑い・・・これはきもちわりいなぁ、

「ふう・・」

「おはよう、シンジ、」

「あ、ケンスケかぁおはよう、」

「何だよおい、せっかく挨拶してやったのに・・・」

「どうせならかわいい女の子がいい、」

「・・・・まあ、おまえは明日香ちゃんに毎朝かかさずキス付きでいってもらってるんだろ?(笑)」


ブッ!!!


な、なぜその事実を・!?

「・・・・・シンジ・・・おまえまさか・・・」

「ち、違うぞ!!、キスが無い時だってある!!ってあ!!」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


「まあいいけどさーー、(グスン)」

「おーーい、ケンスケ〜〜?」

あちゃーー、あっちの世界にいっちゃったよおい、

まあ、ほっとけばもどってくるだろ、


おっと、先生が来たな、

「皆今日も暑いね、きょうは転校生を紹介しよう、」

へえ、転校生ねえ、珍しい、

「はいりたまえ」

あ、朝の女の子じゃん、

・・・おっかない人だったらどうしよう・・・

・・でも美人だな・・なかよくなりたいかも・・・


「・・綾波レイです・・・」

・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・っておいおい、それで自己紹介は終わりか?早いなおい、

「・・・じゃあ、誰か、綾波君にしつもんはあるかな?」

おお、ナイスフォロー先生、

「・・・・・」

誰もいねえのかよ〜〜・・・おいおい・

「じゃあ、綾波さん、」

おお、ナイスファイト小野、

「・・はい」

「その髪の毛は染めてるんですか?」

「いいえ、地毛です、」

「綾波さんは生まれつき、アルビノ、つまりからだが弱いために、色素が無いそうです、みなさん、そんなことで差別、区別はしないようにね、」

「「はーーい」」

アルビノねえ・・・はじめてみた・・・

・・でも、きれいだな・・

「では第一時限の準備を始めてください、では」

あ、先生は出ていったか・・・・

・・・っておい!、先生綾波さんの席を決めないでいっちゃったぞおい!、

・・・綾波さん困ってるなあ、しゃーない・・

「綾波さーーん」

「?」

「先生が席を決めなかったよね、席が無いとこまるだろうから、俺の席を使ってていいよ、」

「でも・・・えっと、」

「あ、碇、碇真司っていうんだ、よろしく」

「よろしく・・・でも、碇君はどうするの?」

「おれ?サボっちゃうさ(笑)」

「え・そんな・・・」

「ま、いいからいいから、じゃあねえ、」

「あ・ありがとう・・でも・・・」

「ま、きにすんなって、あ、やべえ、先生きちゃった、じゃね」

ふう、危ない、どうにか脱出成功だ、


・・・どこいこうかな・・・

んーーー・・・

そだ、屋上にでもいこう、天気いいし、暑いけど・・・





ガチャギィーーーー・・・バタン

ふう、さびてやがった・・・

さて、一眠りするかな・・・

・・ん?あれは・・明日香じゃんか、そーか、今は体育の授業中か・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

明日香・・・体操服にあうな・・・ブルマとか・・・

・・・・ハッ!!、あぶねえ、怪しい世界にいっちゃてたよ、おい、

・・・・ブルマか・・・










ゾクゥ!!


「な、なんなの今の悪寒は?」

「どーしたの?明日香?」

「う、うん一寸・・(・・お兄ちゃんね・・)」









 

 

 


しかし、こうしてみると、明日香って・・・やっぱ人並み以上にかわいいよな・・・

しかも俺の恋人かぁ・・・


(笑い声(かなり気持ち悪いので削除!))


・・・ハッ!!またどっかいっちゃったい、

あ、そろそろ授業も終わりか、ううむ、もう一寸目の保養をしていたかったんだが・・・

 

 

 

「もう終わりか・・・」

「なにが?」

「いや、女子の体育・・って?」

「どうしたの?女子の体育?」

「い、いや、なんでもない!、誰も後輩の女子のブルマをみているなんていってない!!」

「そうなの?」

「う”・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・綾波、なんでこんなところに?」

「私の席ができたから、碇君を呼びに、」

「あ、なるほど、わかった、でも、よくここにいるってわかったね、」

「勘で、」

「・・・・・(か、かわってるなあ・・・)」

「いきましょ?」

「う、うん」







キーンコーンカーンコーーン、



「ふーーやっと昼飯かぁ・・・」

「真司ーーメシ食いにいこうぜぇ」

「ケンスケ?あ、わりぃ、俺パス、」

「・・・今日は金曜日か・・わかった、独りでいくよ」

「トウジも誘ってけ〜〜、」

「・・・・・・(フッ)」

なんだよ、いきなり哀愁を漂わせた顔しやがって・・・

「お兄ちゃん、きたよ〜〜!」

「おう、明日香か、」

「屋上いこう」

「ああ、いこう、って、ヒカリちゃんも一緒か、っておい、トウジ?なんでおまえまで?」

「いや、ヒカリちゃんの飯うまいからなぁ〜、わいもほしいんや」

「・・・・(ケンスケの表情の意味が解った・・・)」

「さ、いこ?」

「ああ、そのまえに・・・(キョロキョロ・・)、あ、いたいた、綾波さーーん、一緒にご飯食べない?」

「ご飯?一緒に?」

「今日来たばっかだから、一緒に食う人いないでしょ、一緒に食べようぜ、」

「・・・命令なら・・」

「「「「・・・・・・・」」」」

「ま、まいいや、とにかく一緒に食べよう」











 

 

 

「へぇーー綾波さんって留学生だったんですか〜〜」

「ええ、一ヶ月前かえってきたの、ほんとは4月に帰る予定だったのだけど

「ふーーん、」

そうだったのか、じゃあ、アタマいいんだ、

・・・こんど宿題をみせてもらおう、

・・しかしなあ、トウジとヒカリちゃんは端っこのほうにいって二人の空間をつくっちゃってるよ、おい、

・・ケンスケ・・・

ま、いいか、

「ところで碇君、」

「へ?なに?」

「なんであなたのお弁当を惣流さんがもってきたの?」

「今日が金曜日だから・・やろ?」

「トウジ!お、おい!」

「いやな、こいつは毎週金曜日は明日香ちゃんのてづくり弁当をくわしてもらってん、」

 

「そうなの・・・」

「なにいってやがんだ、トウジ!」

「またまたーごまかして〜〜、そないな往生際の悪い事いわんと・・」

「だから!!そんなんじゃない!」

「ほお、どこがそんなんちゃうんや?むちゃむちゃ嬉しそうにくっとったやん、」

「だから!!明日香の弁当なんてうれしくないっつーの!」


カターーン・・・

スック、

トタタタタ・・・・

ギィィ・・バタン・



「「「「・・・・・・・・」」」」

「おまえのせいだぞ、トウジ、」

「す、すまへん、ま、まあ、とにかくはよ、おっかけえや!」

「わかってる!!」

・・やばいなあ、明日香にひでえ事言っちゃった・・

・・・・・・・・・

どこにいるのかな・・・

そ、そうだ!


ぴぴぴぴぴぽぴぽ

・・・Trrrrrrrr・・・・

・現在、電波の・・・

電源切りやがった・・・

・・・・・・・・・・







・・・はぁはぁ図書室にも屋上にもいない・・・校庭にも・・・

明日香はこういうときは・・・

・・・家に帰ってるな・・・おそらく・・

となると・・・

ぴぽぽぴぴぴぽぽ

・・・Trrrrrrrr・・・(はい)

「あ、ケンスケ?代返たのむ!!」

(こんど昼飯おごれよ〜〜)

ピ!

ふう、これでOK,

いそいで家にかえるか、

 








・・・・・・・ガタンゴトンガタンゴトン・・・・・・・・・

 

 

 

 




・・・・・くそっ・・いらいらする・・・

・・・早く着かないかな・・・

よし、乗換駅だ・・・!!アスカ!!やっぱり一本前のやつに・・・

あ!、しまるな〜〜!!!


・・・・くそ、次の電車まで・・・・・・・よし・・


 

 

 

 

 


・・・・・・・ガタンゴトン・・・・


 

 

 

 



・・南第三新東京市〜〜・・・


 

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 


よし!着いた!


明日香・・・

 

ふう、やっとアスカの家まで来れた・・・

いるかな・・いなかったらどうしよう・・・


ピンポーーン・・・・

「明日香?いるんだろ〜〜!?」

・・・・・・・・

・・・・・・・・

いないのか?しかし・・・


仕方が無い、合鍵だ・・って開いてる?

 

 

 


・・カチャリ・・・

 

 

 



「明日香?」

きっと奥の寝室に・・・・いた、

「明日香・・・」

「お兄ちゃん・・・」

 

 

 

明日香は自分の部屋のベッドに座ってうずくまっている・・・

俺はその横に座る事にした・・・

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間が立ったんだろう、

 

 

 

 

 

 


「お兄ちゃんは・・アスカの事、キライなの?・・・」

「そんな事ないぞ、俺はアスカの事が一番すきだし大事だ、断言する、」

「でも・・最近、お兄ちゃん私に冷たいよ・・・」

「そ、そうか?い、いやそんな事無いと思うぞ、」

「わたしはそう感じるの・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「ねえ・?お兄ちゃん」

「なに?明日香?」

「・・・お兄ちゃん・・・」

「明日香・・・」

・・・ここは抱きしめてやるべきだろうな・・・

・・・最近そんな事もしてやってなかったな・・すまん明日香・・・

俺は背中から抱きしめてやった、明日香の背中は今日はとても小さくなっている・・・

 

「お兄ちゃん・・・」

「俺は明日香を放す気はない、」

「うん・・・・」

「信じられないか?」

「・・・・・・・・・」

「何でだ?」

「・・・・・・・・」

「・・・久しぶりに一緒に寝るか?」

「(コクリ)」


 


・・・うなづいたか・・・

・・・・久しぶりだな・・・


 


「明日香・・・ほら」

「うん・・」


 

 

おれたち二人は並んでベッドに入った、

明日香は俺の隣で寝転んでいる、

半ば抱き着いている、

 

 

 

 

 

・・・かんちがいすんなよ・・

こういう時は一緒に寝てやるとアスカは落ち着くんだ、

添い寝してやるだけだぞ、

・・・まあ、抱きしめはするが・・・


 

 

「お兄ちゃん・・・・」

明日香・・俺の胸に顔を摩り付けてきてる

かわいい・・

ギュゥ・・・

「んん・・・」

「俺はお前を放さないぞ、だから、だから、安心しろ、」

「うん・・ありがとう・・」

明日香も俺の事を抱きしめ返してきた、

 

・・・・・・・・

 

「お兄ちゃん・・・」

「なんだ?」

「こうやってお兄ちゃんに抱きしめられるの久しぶりだよね・・・」

「そうだな・・」

「ねえ、お兄ちゃん?」

「ん?」

「明日香はね、こうやっているとどんな事がおこっても、落ち着けるの、」

「そうか・・」

「きっとどんなに・・どんなにどんなに嫌な事でも、お兄ちゃんにこうやって抱きしめてもらえるだけで・・・それだけで十分に・・・」

「・・・・・」

「でも、でもお兄ちゃんが・・・」

「・・・・・・」

「お兄ちゃんが・・・いなくなったら・・明日香のところからいなくなっちゃったら・・・きっと、明日香はだめになっちゃうの・・・」

「・・・・」

「きっと毎日毎日泣いちゃって・・・、」

「明日香・・・」

「明日香なら大丈夫だっていうの?」

「いや、絶対にそんな事は言わない、」

「・・・・なんで?」

「明日香はか弱い、とてもか弱い女の子だ、ほかの誰よりも、明日香よりも俺は良く知ってる、」

「・・・・」

「きっと明日香も最近大変なんだろ?俺には明日香が最近無理しているようにしか見えなかった・・・」

「・・・・おにぃちゃん・・・」

「大丈夫、どんな、どんないやなことがあっても、その時は俺が必ずこうやって明日香をこうやって抱きしめてあげるから・・・安心しろ、」

「・・本当?」

「本当だ、俺は明日香にはうそを付いた事はないぞ?それとも俺を信用できないのか?」

「・・・・・・」

「安心しろ、安心していいんだ、・・・」

「・・・ぅっぅっ・・・」

「泣いたっていいんだ・・・俺は受け止めるから・・・」

「ぉお・・・おにいちゃぁん〜〜〜!!!!うああぁぁ〜〜〜〜!!!!」


・・・まあ、こういうときがあってもいいだろ、

明日香はおもいっきり俺の胸の中で泣いている・・・・

・・・やっぱり明日香はか弱い・・・

そうか・・明日香は俺の事が好きって言うのはこういう事なのかな?

・・・わからんけどな、

こいつも大変なんだよな・・・小さいころに両親は離婚、最近は母親も海外出張ばかりで家には戻っていない・・・

ぐちを聞いてくれる相手も少ない・・・・

 

・・・・・・・・やっぱり俺が守らないと・・・駄目だ・・・・





 

 

 

どれだけ時間が過ぎたんだろうか?

明日香はすでに泣く事をやめ、俺の胸の中で眠っている・・・

・・・・・かわいいな・・・

・・やっぱり女の子だな・・・

髪の毛・・・さらさらだ・・・

なんか寝込みを襲っているみたいだけど・・・まあ、いいだろ・・

涙の跡が・・・

チュッ

涙の跡に軽くキスをした、

キザかもしれんけどな・・・

・・・・しかし・・辛く悲しい味がした気がする・・・・

・・・・・・・・明日香・・・・・

ソッ・・・

ん?立とうとしたら?

・・・・明日香が俺のシャツの端を握ってるのか・・・

・・・まいいか、今日ぐらい・・一緒に寝るか・・・

あきらめてベッドにはいるか・・・

 

・・・おやすみ・・アスカ・・・











 

 

 

 

 

 

・・・朝か・・



・・・ん?今何時だ?・・・

んーーと・・・?

「げ!すでに!9:00!?遅刻だ!!

「お兄ちゃん?」

「あ、明日香!、遅刻だぞ!!」

「え!?ってもう!今日は土曜日じゃない!!休みよ!」

「あ、あれ?」

「もう!、びっくりしたわね!って、お兄ちゃん?なんでここにいるの?」

「ん、いや、まあ、」

「一緒に寝ててくれたんだね・・ありがとう、おかげで落ち着いて眠れた・・・」

「まあ、きにするな、当然だろ?」

「うん・・、でも本当にありがとう・・最近はいい夢が見れないの・・」

「・・・・」

「だから、今日はすごく気分がいいわ!、ありがとう!お兄ちゃん!!」

「明日香・・本当か?」

「気分いいわ、ホントよ?」

「そうじゃない、じゃあ、最近はロクに眠れてないのか?」

「・・・・うん・・・・」

「・・・・・」

・・・・どうにかしなきゃ・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

そ、そうだ!!

「明日香?」

「なに?」

「・・・・・・なんていうか・・・」

「なに?」

「いつも添い寝してやろうか?」

「・・え?」

「つ、つまりだ、今日から俺んちで寝ないか?」

「そ、それって・・・」

「べ、べつにあまり深い意味じゃない!!た、ただ明日香の事をおもって・・・」

「本当にいいの?」

「ああ、俺がいったんだから当たりまえだ」

「・・・・・・・・・ありがとう」

「なんか照れるな、昨日今日と感謝されまくりだ、」

「お兄ちゃん?」

「ん?」

「一緒に寝るだけなの?」

「そ、それって・・・」

「ち、違うわよ!!(真っ赤)」

「え!?じゃあ?」

「・・・それなら・・・・一緒に住んじゃ駄目?」

「・・・・・だ、駄目なわけないだろ・・・むしろ嬉しい・・(赤)」

「ほ、ホント?じゃ、じゃあ、一緒に住んでいい?」

「お、俺は大歓迎だが・・・いろいろ問題が有りそうな気がするが・・・」

「いいのいいの!どうせお隣じゃない!」

「し、しかし、母さんに聞いてみないと、あと明日香のおばさんの恭子さんにも・・」

「・・・・・」

「ど、どうした?」

「やっぱり嫌なの?」

「え!?」

「だって・・」

「いや!何の問題も無いな!!まったく問題なし!っていうか今からこい!」

「うん!!!」


ふう・・・

何とかなったか・・・

・・・かあさんに聞かないとな・・・

・・まあ、ここ半年帰ってきてないけど・・・

・・・・・・

・・・しかし、これっていわゆる・・・

・・・同棲なのか?・・な?・・・・

・・・・・うれしい・・な・・・








どうも、ZIMです
もともとほかのところに掲載されていたこのシリーズを拾ってくれた阿久津様に感謝!!

こういう小説キライな方もおおいかもしれませんが(汗)
本人はとても気に入ってます(苦笑)んですこし書かせてもらいます〜!!。


 

 

:是非ご覧頂いた方はZiMさんに感想を!

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